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キャプテン・アメリカ シビル・ウォー [アメリカンコミック]

満足度★70点
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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
  • メディア: Blu-ray



■何が起きても揺るがないキャプテンの信念

一作目は人生の崩壊、二作目は組織の崩壊、三作目は仲間の崩壊。
キャプテン・アメリカは常に自分を試される危機に直面する宿命にあるようだ。

今回のテーマはアベンジャーズが国際的な政治組織に管理されるべきか、否か。
しかしそれでは時間もかかれば、その組織の上層部が変わるごとに政治利用される恐れもある。大勢を救う為には少数の犠牲が伴うのはしょうがない。
トニーはウルトロンでの失敗(自分の過信と暴走)を反省したのかw、管理される事を選ぶ。
対してキャプテンはそれを拒否する。

前作でも書いたけど彼は決してぶれない。その揺るぎなさが仲間の信頼を得る。
それに対してトニー・スタークは信用が無いなぁ (笑)
一応体張ってるんだけどね、意外と直情的なのよね。今回も半ば事故といってもいいウォーマシンが墜落してしまったときにも、謝るファルコンに対して何も言わずぶっ飛ばしちゃうし。

余談だが、単に撮影スケジュールがあわないことやギャランティ脚本の問題だと思うのだけど、ペッパーがアベンジャーズや他作品にいっつも登場しないことに対しての辻褄あわせがいつも苦しいw。
「忙しくて」「すれ違いで」「距離を置いている」などとトニーが言い訳するのが少し可哀想(笑)。

話の展開上しょうがないのだが、今回はアイアンマンが出過ぎだね。キャプテンの単発作品シリーズだというイメージが薄れてしまいかねない。しかしキャプテンが組織を離脱する形になっていることから、「アベンジャーズ」の続編とは称しがたいのかな。バッキーとの友情が軸ですしね。

今回はアイアンマンと決裂してしまった形だが、本当にそれはしょうがないといえる。
キャプテンにとっては、バッキーは“リアル”の自分を知る唯一の生き残りで、冷凍中に失ってしまった人生の、唯一残された縁(よすが)でもある、大切な存在。そりゃトニーとは比べ物になら無いですよ。

しかしクライマックスはまさかの展開だった。トニーの両親の映像がプレゼンの場で出てきた意味が最後の最後にようやっとわかる。忘れた頃に伏線がつながるので、①シーンも見逃してはならないですね。
だが放っておけば地球が征服される危機があったのだし、アベンジャーズはやみくもに大暴れしているわけではないと誰もがわかると思うので(ハルク以外w)、今回の敵役、ジモ大佐の復讐の動機はすこーし弱い気もする。

「アベンジャーズ」は大味になってしまったが、 仲間との連係プレーが洗練されて、アクションの幅が増え、ファンの一つの夢の形を見せてくれた。
今回はヒーロー同士が各々の特殊技能を使い火花を散らしたらどうなるのか?という、ファンの別の思いを形にしてくれた。
スパイディがアントマンをグルングルンにするスターウォーズATATシーンはSWファン泣かせやね!!
なんだかんだいって、「素手」「生身」という点で、「人間最強」なのはブラック・ウィドウじゃないのか(笑)
そんな彼女と、【アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン】でシルバークイック、スカーレットに対して渋い男の姿を見せたホークアイがやりあうのが、個人的に何ともいえない気持ちをかきたてられた。
至近距離から矢を撃ったら死んじゃうしw
躊躇する男性人に、スカーレットやブラック・ウィドウが「手を抜くな」と嗜めるのもいいw

今回、スカーレットに淡い恋心さえみせているヴィジョンが面白い存在。
「我々の存在が災いをよんでいる」「それでは君は永遠に理解されない」なーんて、人間ではない者が一番理性的だなんて皮肉すぎる(笑)。彼がどうなるのか、今後楽しみ。






 

室町ワイン倶楽部

日本橋TOHOで映画を見たので、ここで腹ごしらえしました。
バルタイプのお店で、気軽にタパスを楽しめる。特に豚のスモークがパルサミコソースがかかって美味でした!
なみなみ注いでくれるワインも◎

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キングスマン [アメリカンコミック]

満足度★90点

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■キレッキレのキャッチコピーに偽りなし

キックアスの原作者マークミラーのコミックを、同じくマシュー・ボーン監督が映画化した。
「古きよきスパイ映画+サクセスストーリー+ブラックコメディ+タランティーノ」!!

そりゃロバート・ロドリゲスばりのグロいアクションはレーティング規制もかかるさ、あそこまでグロではないけれど。
冒頭で真っ二つになるランスロットには度肝をぬかれたし、ノリッノリの音楽に合わせて世界中の腐った金持ちどもの頭が爆発していくシーンは最高に笑った。
ザ・ノックとか、デビット・ボウイとか、あと色々思い出せないくらい音楽に彩られていて最高に楽しい映画。

一番のアクションの見せ所が、超保守派のキリスト教会で不本意ながらも一般信徒を全滅させてしまったガラハッドというのも、なんとも、意表をつくというか勿体無いというか・・・(しかもBGMはフリーバードっていうのが超皮肉)。

キック・アスといい、この原作者のストーリーは重要な役が意外なところで退場しちゃうのが、凄い。
個人的に【ジョジョの奇妙な冒険】で主人公のジョナサン・ジョースターが死んじゃった時のような衝撃。
もっと直接的に言うと【キック・アスのニコラス・ケイジが死んじゃったような・・・というとネタバレか。
これからどうすんのよ!?
っていうね。

紳士たれ、という訓戒のもと、どこからどうみても現代のエージェントに見えないキングスマンたちの立ち居振舞いと、彼らのために作られた小道具が魅力的。アクションに縁の無さそうなコリン・ファースがエージェント・ガラハッド役でまさかのキレッキレ。

普段から変人役ばかりやっているサミュエル・L・ジャクソンがまたしても個性的なヒール役。
薄っぺらになりがちな悪役に多少なりとも個性を吹き込んだ。
人殺しが嫌いで、血が嫌いで、自分は善人だと思っていて、金が唸るほどあって、よりよい社会を作りたいIT企業の富豪ヴァレンタイン。でも金があっても世界は変えられず、政治家に失望し、とった解決策がある意味他人任せなのが酷く汚い(笑)

私だって人口は抑制しなきゃとは思う。だからって、じゃあ自分が死ねば?と言われて、死ぬ人なんていないよね。
ヴァレンタインは一見まともな未来展望をしているように思えるけど、そうじゃない。
未来なんてどうなるのかわからない。生きる選択肢まで、金持ちに奪われる筋合いはないのだよ。
その時がくるまでギリギリまで解決策を見つけるために、より良くするために考え続けるのが人間のあり方でしょ?

ランスロット、アーサー、ガラハッドなどからわかるように、円卓の騎士をモチーフに命名してますね。
今回は他のキングスマンは登場しなかったので、次回作に活躍の機会はあるのかもしれないが、舞台をアメリカには移して欲しくないなあ。そういう話が出ているようだけど…英国風ギミックが使えなくなるじゃん。

いやーしかし台詞の端々に映画愛というかオマージュが満ち満ちてて、堪らなく楽しい映画!
両足義足の殺し屋の義足が両刃っていうのもあれか、オスカー・ピストリウスの義足にそっくりだったわけだけど、実際に殺人で起訴されましたからね、あの人・・・そんなところまで洒落を仕込んでいたら恐ろしい!
ドイツ式敬礼のくだりなど、スレッスレのブラックジョークは好みがわかれるだろうけど個人的には超好み!!

ところで、あのマーク・ハミルがなんとも言えない情けない役で登場!
いい味出しすぎて、もっと映画に出てほしくなった。ウィリアム・H・メイシーのような個性派でいけそう。


>>俳優メモ

・ランスロットの名を継ぐタロン・エガートンがこの映画で大抜擢の新人。まだ26歳だけど、それまで何のキャリアの情報も無いから、他の若手俳優より遅咲きといえば遅咲きなのか?とにかくかっこいいわぁ。
バッドボーイ姿よりも、スーツ姿の方が若く見えるのが謎w
・いつも「どこかでみたなぁ~~」と、顔の記憶だけは残るマーク・ストロングが、教官でありハッカーでありキングスマンのサポート役として登場。

ちなみに試写会で見たのですが、来場のプレゼントが劇中に登場した傘でした。弾丸が防げたらいいなぁw


キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー [アメリカンコミック]

★満足度85点

■世界一信頼できる男

キャプテンアメリカは、なぜこんなに魅力的なのか。

他のヒーローと比べて、セクシーでもなく女の子に気のきいた事を言うでもなく、大概正論しか吐かず、逃亡中も他人の車を気遣う几帳面な男。
いわば男らしいとは形容しがたい平凡な人物が、アベンジャーズのなかで一番忘れがたいヒーローとして記憶に残るのはなぜか。

それは、信頼できる人間、という一点につきると思う。
彼は理論武装のために正論を言うのではなく、心の底から本音を言ってるだけなのであり、彼の言葉や振る舞いはたびたび他者の難しい感情やこじれた理論を解きほぐしてくれる。

もうひとつ、彼は小賢しい計算抜きに、他人を信じる人なのだ。
非常な肉体的劣等感を強い信念で克服したことも裏付けるように、あの肉体改造は、「他人を信じる」という信念がなければできなかった。

アベンジャーズの中で、一番信用できる人間は?と聞かれたら、迷わすキャプテンアメリカと答えるだろう。

今回の敵は、寝返った味方とか、復讐に燃えた敵という分かりやすい人物が登場するわけではない。
ある思想や信念が、いつのまにか内側から巣食っていくという非常に厄介なものだった。
それは第二次世界大戦の古臭い体制を信奉する残党としてではなく、現体制の組織の限界を打破すべき手段として変化しているのである。
シールドの大いなる内部の崩壊は、誰が何を正しく導くのかが不明瞭になり、組織内の職員が疑心暗鬼になったことが原因でもある。
何か大事な大義名分のために戦っていたはずなのに、いつの間にか味方の裏切りばかり恐れ、諜報活動は互いを監視する密告活動に成り下がってしまう。

そんな組織の虚飾と傲慢を削ぎ落とすと、臭い言い方をすれば、そこに立っているのはキャプテン・アメリカという男なのである。
キャプテン・アメリカがシールドを信じるなら、ニック・フューリーはトップであり続けられるだろう。

シールドという一つの組織を舞台に、ローマ帝国の内部崩壊のような、普遍的な一国の栄枯盛衰を見ているようだった。

アメリカ人は独裁者嫌いが多い。
カエサルがアイアンマンなら、キャプテン・アメリカはアウグスティヌスといったところだろうか。
だからか、(劇中の)アイアンマンへの社会からの風当たりは強いが、キャプテン・アメリカはとても繊細に誰もが愛するヒーローとして好かれているように思う。

傲慢ではなく、かといって優柔不断ではない。
優しいが臆病ではない。
闘争的ではないが人一倍秘めた熱い愛国心を持っている。
おしゃべりではないが、人を結びつける社交性はある。
正論で人を追い込むことはしないが、一番シンプルで正しいことをいう。
失われた人生に物思いにふける陰があるが、アイアンマンのように病んではいない(笑)

そしてブラック・ウィドーにも簡単になびかない(笑)

うーん、やっぱり今のところ私のなかでは一番のヒーローだ。


ダークナイト ライジング [アメリカンコミック]

★満足度75点

ダークナイト ライジング Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

ダークナイト ライジング Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray


ノーラン監督の築いた「ビジュアルは限りなくNY」なのだけど、明らかにNYとは感じられない決定的な暗さを持つ「ゴッサムシティ」。
地面に異空間ががっぽりと口をあけているような、ひどく不均衡な世界を、現実の都市からかけ離れることなく創造できるのは毎回凄いと思う。
超社会派でありながら、ダークファンタジーとしか呼べない世界。
この虚無感満載の世界はノーラン監督にしか為し得ないのではないか。

今回は、愛する人を亡くした悲しみをひきずり隠遁生活7年目にして満身創痍のバットマンことブルースと、一作目の敵ダース・アル・グールの「影の軍団」の継承者と名乗るベインとの戦いだが、ベインの目的が大義名分過ぎてイマイチしっくりこない。

ジョーカーのように人間の愚かさをあぶり出したいがために生きている人間に比べ、ベインの目的はゴッサムシティの文字どおりの壊滅。
それにしては「解放」「人民に街を返す」などと安っぽい大儀を掲げて街を無法地帯に陥らせるなど、なぜかまどろっこしい方法をとる。特にその光景をみて楽しんでいる様子もない。

そんなのどに刺さった小骨が取れないまま、バットマン圧倒的不利な状況で物語は進み、最後にベインの真の存在理由が判明してやっとすっきりする。
それはとても古典的でありきたりなのだけど好ましく、ベインが急に血の通った人間として目に映り、数々の挙動を振り返るとせつないものがあった。
しかし今回の主犯は所詮はダース・アル・グールの遺産
前作のジョーカーに及ぶべくもなかった。

それよりも、無法地帯になったら自分が生きにくくなるだけなのに、すぐに扇動されてしまう民衆の愚かさが際だつ。ほぼベインが解放した犯罪者たちなのだろうが、それにしても公開処刑とおぼしき川渡りや、裁判という名のつるし上げの場に、一般人が皆無だったとは言い難い。警官隊と民衆の激突は愚の骨頂。内戦が泥沼化する独裁国家の入り口をみた気がした。

今回はキャットウーマンとあの相棒が登場。
このシリーズのいいところは、わざわざ「私はキャットウーマンよ」などと名乗らないことであり、彼女はただ貧民街出身の凄腕の泥棒として登場する。
もちろん二人とも、バットマンファンなら誰しもわかるだろうという前提で登場するので、説明されなくてもわかる。
相棒登場により、完結編とはいえ次回作もあるのでは…と大いに期待してしまうが、彼は二代目として生きていくことを暗示したラストだったのかもしれない。

完結してしまうことが残念だが、とはいえ果たしてこれ以上の絶望が用意できるのかも疑問。みているこちらも疲弊してしまうぐらい、濃厚なシリーズだった。

アメイジング・スパイダーマン [アメリカンコミック]

★満足度75点


■平凡カップルから非凡カップルへ

なぜこの時期に、好評だった前シリーズからそれほど経っていないにも関わらず、再映画化なのか。
全6部作の企画が崩れて、後編の3部作をリブートすることになった、ということを知らなければ、誰しもがそう思っただろう。

サム・ライミ版は、ヒロインをグウェインではなくMJに据えたことに、原作ファンから違和感と失望を巻き起こしたが、蓋を開けてみたらなかなかの傑作で、ピーターとMJのいかにも凡庸な姿に爽やかな青春映画の趣があって、他のアメコミとは一線を画した仕上がりになっていた。

今回のピーター&グウェインはうってかわって美男美女である。
(ピーターは地味な設定だが、ハンサムぶりは隠せない)
そしてこの二人、超頭脳明晰なのである。
ピーターはオズコープ社で働く科学者・コナーズ博士が解けなかった遺伝子プログラムの公式を導いてしまうし、グウェインはそんなピーターよりも学校での成績がよく、なおかつオズコープ社で研修生として働いている。

そしてグウェインはまた、ピーターがはっきりいわずとも正体を察してしまうし、彼の本心も見抜いてしまう。アメコミ史上あまりにも勘が良すぎるヒロインかもしれない。
その利発さが仇となって、死を早めやしないかと1作目からハラハラしてしまう。
(グウェインは原作では死んでしまうので、サムライミは当初からMJを登場させたと言われている)

またこのシリーズの大きな特徴は、ピーターの両親、特にオズコープ社で働いていた父親の謎の失踪が核になっていることだ。
彼の蜘蛛の研究がピーターの好奇心とひいてはスパイダーマンになる契機になってしまう。
それを考えると、前シリーズのピーターは「たまたま」スパイダーマンになってしまうが、今回は「必然的」にスパイダーマンになった、ともいえよう。

今後の展開はわからないが、ピーター個人の物語から、家族の物語と発展するといえそうだ。
グリーンゴブリンのオズボーン氏も、劇中台詞には登場するが姿は現していない。
今回は暴走した科学者というヴィランの設定が、前回の2部作目と被ってしまい既視感を覚えたので、次回作に期待したい。

アイアンマン3 [アメリカンコミック]

★満足度80点

 

アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

■ガイ・ピアーズの不細工コスがたまらない

ミッキー・ロークを生かしきれなかった2に比べて、3はアベンジャーズのシリアス路線を継承して面白い。
アベンジャーズで死にかけたからか、トニーはパニック症候群に加えて不眠症にも悩まされている。

加えて毎回アイアンスーツのアプローチを変えているが、今回は「自動着脱式」にこだわり、その機能が物語に大きく影響しているのも見所。

またこのビジュアルエフェクトがかっこいいんだなぁ〜!
トニーは前回の危機感からか、呼び出せばいつでもどこでもスーツのパーツが飛んできて本人にフィットするという機能を開発中で、この機能で何度も命を救われる。

このバシーンバシーンと体に密着するときの、まさに漫画的な映像がスッゴい格好いい!
ややスローモーションでひとつずつ装着されていくさまは、今までの棒立ち装着&キユーピーホバリングよか、断然格好よろしい(笑)。
顔に装着されるときは冷静に見ると結構間抜けな画なのだが、大画面でもアップに耐えられるなんて、やはりスターは違うな〜。

なにより、ガイ・ピアーズファンの私にとっては、あの科学オタクのいけてないルックスに新鮮さを覚えた。
いやぁ外見を磨くって大事ですね。
最後のモノローグにも、トニーに裏切られた際のカットが出てきましたが、あの切ない表情にノックアウトされました。やはり、人を貶める行為はしちゃだめですね。
だから、シリアスを台無しにするような、火を吹くシーンはほんと要らない。

数々の危機のなかで一番手に汗握ったのは、実は添乗員たちが飛行機から落ちていくところを、アイアンマンが救出するシーンだと思う。何ていっても生身の人間ですからね。
添乗員たちも高度何万メートルから落ちながらもアイアンマンの指示通りに冷静さを取り戻し、仲間を救うために手を伸ばし合うところに、見捨てないという信念を感じて不覚にもぐっときてしまった。

もう一つの見どころは、謎のテロリスト「マンダリン」を演じるベン・キングスレーの怪演でしょう。
シリアス作品が際立つベンですが、コメディも結構いけてます。

アイアンマンスーツが2000℃で溶けてすぐに機能不全になってしまうこととか、壊れたアイアンスーツを四苦八苦して直すぐらいなら、最後に出てきた試作品をさっさと呼んでしまえばよかったのにとか、全自動化してしまうとそれはもうトランスフォーマーじゃん、とか、突っ込み処は多かったけど、前二作で引っ張ってきた心臓近くの破片を取り出したことによって、今作はやっぱり一つの終着点なのだなと寂しく思う。

ペッパーはあの変異した体で、あのままX-MENのようになっても、面白かったんじゃないか?
それでスピンオフ作ったりしてね(笑)


一言メモ>>

最近アベンジャーズ関連映画ではお馴染みになっているエンドロール後のおまけ映像。トニーのモノローグだったと思いきや、実は聞き役は【ハルクだったというオチが。
マーク・ラファロが垢抜けていたので暫く気がつかず。

また、そのあとに【マイティ・ソーの続編を差し込むことも忘れない。とうとう彼の恋人ジェーンが、天界に行っちゃうのか?という映像が。そしてアベンジャーズでは敵だったアノヒトが…。

オープニング前の予告でもアベンジャーズ関連映画予告ざ差し込まれたので、なんだか頭がグチャぐにゃになりました。今や遠慮なしの怒濤の宣伝方法をとってますね、マーベルは。

スーパー [アメリカンコミック]

★満足度80点
「それでいいのだ」などと前回キック・アスで書いたけど、この映画キラキラしたヒーロー論は脆くも崩れ去ったよね。
なんでかっていうと、【スーパー】では、個人の「正義」の暴走が、いかに危険かをまざまざと見せつけてくるからだ。
などなど、アメコミマニアをこれだけ喜ばしておきながら、この映画、すっげー切ないのである。
結局、前半では個人の正義の扱い方の怖さを教えつつ、「やってみなければわからない」と行動を選択することの重要さを示唆しているのだ。何か宗教じみた啓蒙
?は幸せになったのかどうかはわからない。
でもあのままくすぶり続けた生活よりは、変化は確実にあった。
彼が求めたのは自分の幸せではなく、調和であって、(自分でそう言い聞かせているだけかもしれないけど)物事が正しい位置に収まる事。
それで孤独だったとしても、彼の中で何か照らすべき光はさしているのかもしれない。

キック・アス [アメリカンコミック]

★満足度90点

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray

■さんざ笑った後に妙に前向きになれる

氾濫するアメコミ物を皮肉るようなプロットですねー。
映画コミックにはヒーローが沢山出てくるのに、なぜ現実には現れないのか?

アメコミオタク少年デイヴが、世の中の矛盾に気付き自らヒーローに扮して、ろくに喧嘩もしたこともないのに、実際に粉骨砕身してがむしゃらに頑張る。
この超純粋、超単純な発想が面白い。
陰惨ないじめにあっているからなどの後ろ向きな動機ではなく、単なる思いつき(しかも自分ではグレイトな思いつきだと思っている節がある)ってところが明るくていい。

だけど現実は甘くない。見ていて恥ずかしくなるような締まりのない体に妙にフィットしちゃった緑色のコスチュームが痛々しく、登場した瞬間、若いギャング「緑色のコンドームか?」と爆笑されて(こちらも爆笑)、刺されたあげく車にひかれてしまう。

でも天性の純粋さで諦めないんですよ、この子
事故の後遺症で痛みを感じなくなった体をぼこられながらも再戦。
がむしゃらに力を振り絞って戦う彼の姿は、結局ギャングの戦意を喪失させてしまうし、見ているこちらもジワジワと熱いものがこみ上げてしまうのだ。

そんな純粋なデイブのピンチに、凄腕のヒットガールという少女と、ビッグダディが登場する。

この二人、なんの躊躇もなく麻薬の売人をバッサバッサと殺してしまうのだ。
この殺しっぷりに思わず「うっそ」と思わず興奮してしまうのだが、この二人には理由がちゃんとあって復讐に燃えて日々トレーニングしてるんだよね。
というか冒頭の「防弾チョッキのテスト」シーンから相当ぶっ飛んでて、こういうギリギリのギャグの取り方が、アメリカらしいな~とニマニマしてしまう。
戦闘シーンはフランク・ミラータランティーノのエグさを彷彿とさせるけど、ここまでグリグリやるからこそ、本来の正義=「正しく裁く」と対極にあるヒットガールの存在が(しかも子供)際だつんだよね。
これがスパイ・キッズ並のマイルドさだったら、この映画はここまで面白くはならないと思う。

結果的に、デイヴの行動に触発された人って直接は描かれないんだよね。
ギャングと闘ってるときも周りの人間は加勢せず、興奮して携帯動画をアップしてるだけだし、ヒットガールもビッグダディもデイヴが待ち望んだ博愛精神のあるヒーローではなく、私怨を晴らすため「ヒーロー」というコスチュームを隠れ蓑にしているに過ぎない。
でもきっと彼は自分を鼓舞して「最終兵器」を使い、勇気を出して「飛んだ」ことで、多分一生「ヒーロー」の心は失わないと思わせてくれるし、ヒットガールもその力を警察官という正しい導き手に委ねたことで正しく使っていくのだろうと思う。

そもそも正しい力っていうのは何なのだろうかと、この映画を観た大人たちは理屈ばかり捏ねて、結局「ヒーロー」なんて絵空事だと片付けてしまうだろう。

そこへ止めを刺すように「もうヒーローは要らない。世界にはヒーローがたくさん生まれるのだから」という楽観的なデイブの人を信じる純粋さに、またしてもそういう自分の「言い訳をしている姿」に気がついてしまうのだ。

デイブの姿を見た人の中に、自分の弱さを社会のせいにせず、言い訳しない人がほんの時たま現れるかもしれない。きっとそれでいいんだと思う。
彼の前向きなパワーに尻を蹴られたのは観客の方なのだ。


アベンジャーズへの軌跡② [アメリカンコミック]

★満足度70点

■キャプテン・アメリカ

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー  ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー  ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: Blu-ray
見る前からずっと気になってた。
あのコスチューム(てかタイツ)、どうしたって浮くじゃない?
戦場行くにしても目立つから真っ先に標的にされるし、あの時代にしたってカラフルすぎないか?

…と思ってたら上手くコスチューム作ってましたね〜。
ショーに出るときは派手派手しく、戦場に出るときはややくすんで、馴染ませていました。
戦場とはいっても、彼は特命でヒドラの基地破壊を目標物にしてるから、そもそも正体を隠さなくてもいいわけだけど。

それにしても相変わらずアメリカは映像作るのが上手いなぁ〜と感心する。

キャプテン・アメリカが貧弱だったときの体のCG。
エンドロール、当時の2Dイラストの立体化。

アメリカの大作は、オープニングとエンドロールの手の込みかたで、作品の質が大体わかる。
また、それによって質を高めているともいえますね。

印象に残っているのは…
・イフ・ユー・キャッチ・ミー・キャン
・ガフールの伝説
・ゾンビランド
などなど。これだけで、日本のドラマ映画制作の半分くらい、時間をかけていそうです。

話は脱線しちゃいましたね。

かつてのオーディンの忘れ物は、北欧神話の遺物として、遺跡に眠っていたのですね。
インディ・ジョーンズ4もそうだけど、最近は神話や聖書の伝説は、実際の神というよりも有史以前に来訪した異星人の遺物とされる映画が多いですね。説得力があるような、ないような。

エイブラハムの存在は、ナチに仕えていたユダヤ科学者がアメリカに亡命して原爆開発に協力をしていた事実を思い出させる。日系アメリカ人捕虜も出てきたりして、概ね現実色が強い作品ですが、シュミットがマスクを脱いで、急にアメコミらしくなりました。

マトリックスエージェントが、自分の顔を脱いだら偽物の顔なんだもんなぁ。あのシーンも上手く作ってるよなぁ。
あいつはワームホールのエネルギーに耐えきれず粉々になったのか、それともアスガルドに飛ばされたのか。

ラスト、「デートの約束が…」のセリフが可哀想なキャプテン、てことは…チェリーボーイ?
折角「ずっと待っていた人」に出会えたキャプテン。キスのタイミングが下手なキャプテンに、最後を予期して口づけしたのは想い人ペギーの方からでした。
軽く悲恋も絡ませて、女性が見ても楽しめる。
上官役のトミー・リー・ジョーンズも相変わらず渋い。

トニー・スタークの父親、ハワード・スタークはキャプテンの盾を作ったりと、結構キモですね。
飄々とした二枚目で「ああ親子だなぁ…」と。
キャプテンがアベンジャーズであんなに反目するのは、恋敵と思ってたハワードの息子だから、トニーとも合わないのかな、などと勘ぐってしまった。

デアデビル [アメリカンコミック]

★満足度70点

■超感覚の視覚化がうまい

デアデビル/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

デアデビル/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

性懲りもなく、またアメコミを見てしまった。
ベン・アフレックでしょ〜、マッチョ系でもないし、なんか似合わないコスプレが痛そうだけど、一応見てみるか〜…

などと期待値0で見てみたら、お・面白いじゃないか!
アメコミの中では大人の雰囲気。意外!

うらぶれた元ボクサーの父を持ついじめられっ子のマット(ベン・アフレック)。
ある日父の見たくないチンピラ姿に出くわし、ショックをうけ逃げ出したマットは事故にあい目が見えなくなる。
その代わり音が空気に触れ、物の距離や形を把握できる「超感覚」を身につける。

父はボクサーとして再起を図り、マットは超感覚でいじめを克服する。
しかし父は八百長試合を断り勝利したせいで、「裏の組織」キングピンというギャングを怒らせ、殺されてしまう。
(父を殺されたマットの台詞に泣かされた。 )
マットはこのことから、弁護士になり、裁判で有罪にできない犯罪者たちを暗殺するヒーローになる…。

ヒーローとしての理由付けは色々あるが、この過程が無理がないんだな。 
超感覚を抜かせば、マットは悲しいほど普通の人で、日々満身創痍なところも泣かせる。

ビジュアル的に、何か悲しいような寂しさを醸し出すようなドキッとするシーンが多々あった。
ベンアフの目の見えない大きな垢抜けない顔がそこはかとなくエロティックだし、なにより超感覚で視覚化された雨に打たれたエレクトラの顔が凄くきれい。なんだか大人のムードたっぷりなんです。


エレクトラがデアデビルの正体を明かしてもなかなか彼を信用しないとか、新聞記者が足を引っ張るとか、そういうストレスのかかる展開にならず、全部がコンパクトに上手くまとまってた。

敵キャラ・ブルズアイの間抜けさが微妙で、これがやり過ぎるとすごくチープになるところで危ないところだったとは思う。
エレクトラを殺したシリアスさが薄れるから、コミカルさは削除してもよかったような気もします。

派手さはないが大人向けの佳作。


俳優メモ>>マイケル・クラーク・ダンカン

この映画でキングピンを演じてました。彼、死んでしまいましたね…。
グリーンマイル】の印象が深すぎて、今回もなかなか悪役に見ることができませんでした。
晩年になればもっと活躍出来そうな存在感があっただけに残念です。


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